眠った村と壊れた橋。

レビュー多。

眠った村と壊れた橋。の新着ブログ記事

  • 消えぬ傷(習作)

     虫の合唱が聞こえる。涼しげな、落ち着かせる声が快い。何という虫なのかは、詳しくないぼくには不明だ。しかし、耳ざわりのよい音色を聞くだけでもう十分であり、どういう虫が鳴いているのかを突き止めることは無用だ。  木が弾ける音も聞こえる。パチパチと何だか気味のいい音だ。というのは、ぼくのそばで、炎が燃... 続きをみる

  • その女の子は、哀れに怯え

    今日は朝歯医者に歯石の掃除をして貰いに行ってきました。スケーリングっていうやつですね。 特に何もなく終わりました。虫歯のチェックもされましたが、なかった様子。ホッ(´▽`) 。ただし歯茎の腫れはあるみたい。まぁ、実害はないので大きな問題ではないです。 歯医者の後、バイクでツーリングに行きました。大... 続きをみる

  • 室温90℃で、景気のはなし

    日本の先行きはあまり明るくない、というのは、ほとんどの本国民が共有する憂患であろうと思う。 今日ぼくは銭湯に行ってきた。ちょくちょくリフレッシュに行くようにしているのだ。仕事でプライベートでストレスがたまるので、広い浴槽で足を伸ばしてくつろぎたい。そんな気持ちでぼくは突っかけを履いて軽装でのれんを... 続きをみる

  • ヒーローと、おとなと、こどもと。

    思わず涙がこぼれた。 自分の信じる正義が、目の前にある偶像が、否定され、軽んじられ、打倒されようとしたためだ。 頑張れと、ぼくは叫んだ。必死に叫んだ。 悔しいが、力なきぼくには、そうすることが精いっぱいだった。 ――しかし、ぼくはすでに大人になったのではないか? 今更、正義だの不正だのにこだわるよ... 続きをみる

  • (ネタばれ有)『さよ朝』の感想

     先日劇場にて本作を鑑賞。『あの花』や『花咲くいろは』を作った岡田麿里さんの最新作であり、また彼女が初めて監督を務める作品であるわけで、私は大いにその出来に期待していた。めんまのようにあどけなく純粋だったり、おはなのようにガッツに溢れたりする、初々しく瑞々しいキャラクターを見、共感させて貰えるだろ... 続きをみる

  • スランプ(不自由)とある知覚(悟り)

     最近のわたしは前と違う。何がって、音楽が不要なのだ。何か考える時、例えば二次創作のネタを練っている時などには、以前までは何か適当なBGMをイヤホンから流していないとはかどらなかったのだが、それが今は逆で、無音の方がはかどる。    からだというのは実に不思議なものですね。必要だったはずのものが何... 続きをみる

  • 『ユーフォリア』へのAmazonレビューの写し

    ★★★★★【インストで分かる秀逸な演奏】 「強い幸福感あるいは陶酔という意味の題の『ユーフォリア』。演奏が秀逸である。サビの前のパートの穏やかに流れるような弦楽器がいい。  とりわけ秀逸と思うのは二番目のサビの弦楽器パート。一番とは違い音程の高低差が大きく、少し激しめである。何となく一番で歌った『... 続きをみる

  • 『ARIA The NATURAL ボーカルソング・コレクション』へのAmazonレビューの写し

    ★★★★★【レア曲「髪とヘアピンと私」】 「ぶっちゃけて言いますと、わたしは上記の曲のためにこのCDを買いました。その他はあんまり聴きません。すでにCDを持っているので。  「髪とヘアピンと私」、いい歌ですよね。藍華が大人びた感じで歌ってます。  憧れの人に褒められた自慢の髪の毛を、トラブルのせい... 続きをみる

  • 『ARIA』へのAmazonレビューの写し

    ★★★★★【ある聖域の物語】 「アリアにレビューを付けるのは難しい。色々な長所があるけど、それが頭の中で混乱しているため、うまく言葉に出来ない。  辛うじて言えるのはこの物語には「癒し」の源が描かれているということだ。  のどかでリラックスできる雰囲気、時間のゆったりとして穏やかな流れ、何かを志す... 続きをみる

  • ARIA The ORIGINATION サントラへのAmazonレビューの写し

    ★★★★★『シリーズ中最も結晶度の高いサントラでは?』 「オリジネーションは未見ですが、アリアの音楽が大好きで購入。  聴きだしてすぐ、涙ぐましいほどの美しさにうっとりとしてしまいました。  ストーリーを見ないで聴いてしみじみとしたのは、ルーミスエテルネです。この歌、アリスちゃんが歌ってるんですね... 続きをみる

  • 劇場版『あの花』へのAmazonレビューの写し

    ★★★★★『未来に刻まれた、あの花の名前』 「この映画に描かれている時期は、めんまが幽霊として現れた夏の一年後。じんたんたちは高校二年生になっている。  あの夏よりちょうど一年過ぎた後の同じ季節を、去年のことを振り返りつつ、めんまを除く皆でしみじみ過ごすというのが、主なストーリーらしい。そのため、... 続きをみる

  • 『Drama』(buzzG)へのAmazonレビューの写し

    ★★★★★『たった一枚のCDに込められた広く鮮やかな世界』 「一聴して呆然。美しい情趣に満ちた歌の数々に、平生の意識が奪われる。  前から印象的だったが、このCDで確信した。よく洗練された演奏、アレンジ。素晴らしいのひと言。時折耳にクリアに入ってくる歌詞にも胸がじーんと来る。  buzzGはグミを... 続きをみる

  • 『EXIT TUNES PRESENTS GUMism from Megpoid(Vocaloid)』へのAmazonレビューの写し

    ★★★★☆『#10のトラック』 「GUMIの歌がフィーチャーされた中で、『AGAINST』が最も印象的に耳に残った。  BuzzGという人はGUMIの歌わせ方が巧みだ。最初のデスボイスのような彼女のかすれ声は、その後の冴えた声をよりクリアーに聞こえるようにするための優れた工夫である。その差異はGU... 続きをみる

  • 『EXIT TUNES PRESENTS VOCALOEXIST FEAT. GUMI, IA, MAYU』へのAmazonレビューの写し

    ★★★★☆『トラック#3のグルーヴ感』 「GUMI, IA, MAYUをフィーチャーしたコンピアルバム。  総計20近い数の歌曲が収録されている中で個人的に最も夢中になったのが、三番目のトラックの『しゃばでぃーば』である。  「呼ばれて飛び出してぱぱぱのぱ」という摩訶不思議な出だしの、スキャットを... 続きをみる

  • 『恋色病棟』へのAmazonレビューの写し

    ★★★☆☆『小さな不満』 「『恋色病棟』を目当てに読んだのですが、ちょっと恋人(かれ)の不意打ちが強引かなという印象がありました。  元々OSTERさんのPVを見て気に入っていたので、キスはいいんだけど、その後の押し倒し(…というよりは引き倒し?)は余計なんじゃないかなぁ、とちょっぴり懐疑的になり... 続きをみる

  • 『Sunny Side Hill』へのAmazonレビューの写し

    ★★★★★『陽の当たる小高い丘へ』 「アニメ『無人惑星サヴァイヴ』のEDテーマ。ジャケットの少女は作品の主人公を強く想起させる面立ちをしている。  表題曲は、"吹き抜ける風を、追いかけて走る"という歌詞に相応しい爽快な疾走感が特徴的だ。旅立ちと青春を予感した若々しい爆発的なエネルギーが、ピアノやギ... 続きをみる

  • 『無人惑星サヴァイヴ』へのAmazonレビューの写し

    ★★★★★『迷子たちの冒険、サバイバル』 「キロロとラウンドテーブル(feat.ニノ)の主題歌に惹かれて見始めたこのアニメ。心をぐっと掴む奇抜さこそないものの、ついつい続きが気になってしまう魅力的なドラマがある。  主人公の少女"ルナ"を初めとする子どもたち(桃色の猫型ロボットを含む)は、入念に整... 続きをみる

  • 『ARIA The NATURAL サントラ』へのAmazonレビューの写し

    『画廊の中をめぐり歩くような……』 「テレビアニメ『ARIA The NATURAL』のオリジナルサウンドトラック。作り手は『ANIMATION』の時と同じくChoro Clubを初めとするお歴々。 『ARIA』という作品はそのユートピア的な世界、キャラたちの豊かな個性に加えて、音楽が優れて際立っ... 続きをみる

  • Drive to Summer !!

     今ぼくが反省しないといけないこと。それは、新しく聞いた音楽にすぐ惚れ込んでしまうことです……  ホント、簡単に惚れ込んじゃうんですよね。  ある音楽を聴いて、そのグルーヴ感に乗って快哉を叫んだ後は、自然とアマゾンでCDの購入手続きをしています。  この、いい音楽に惚れた後に生じるCDへの購買欲は... 続きをみる

  • 『SHIROBAKO』視始めました。

     奥井さんとどーなつ◎くいんてっとの歌う主題歌が気に入って知ったこのアニメ。  主人公は、アニメ制作に携わる二十歳そこそこの、ドーナツで絆が結ばれた女の子たち。(可愛い)  作品そのものは全体的に安定感があって、そつなく作られている感じがある。  描かれ方がリアルらしく、実際にあるようなアニメの制... 続きをみる

  • Fairy Chuckles ~妖精の微笑~

     Amazonにて『OSTERさんのベスト』へ昨晩レビューを書き、今日改めてじっくりその情趣を味わっていたら、ひどく切なく、胸がきりきりするほどにまで苦しい気持ちになりました。  本当に、このCDアルバムは宝物のようなものだと痛感しました。  口元が緩んでしまうくらいキュートで可愛らしい歌や、小憎... 続きをみる

  • 『OSTERさんのベスト』へのAmazonレビューの写し

    ★★★★★『等身大の乙女(おんなのこ)』 「OSTER project feat. VOCALOIDのベストアルバム。珠玉の曲ばかりが収録された文字通り最高のアルバムだ。  全体を通して可愛らしい雰囲気が充満している。スイーツのように甘い味わいのする曲が多い。  "恋スルVOC@LOID"は態度が... 続きをみる

  • 目覚めのひと言「おれイジめられてんの?」

     今朝は寝ざめが悪く、腕がずっと凝ったように痛かったです。  と言うのは、悪夢を見たんですよね。どんな夢か……  道中、カバンを落としました。夢の記憶なので、しかも夢見よりかれこれ18時間くらい過ぎてしまっているので、詳しい内容は曖昧なのですが、それは恐らく、黒い、レザーの手提げかばんでした。結構... 続きをみる

  • 携帯を携帯しないことの僥倖

     最近ぼく、かなり「寝汚(いぎたな)い」です。よくうたた寝するんですよね。寝たいわけじゃないのに、いつの間にか寝てしまう。時間に明確な区切りを付けていないせいでしょうね。気を付けようと思ってはいるものの、どうしても隙を目ざとく見つけては、つい怠けてしまって……はい、反省します。  しかし、携帯を持... 続きをみる

  • 青を受容する心

     楽曲というのはやっぱりフルで聴くに越したことはありませんね。編集されているのは短くて半端なので、味わえる魅力が半減します。それは勿体ない。  ですが、編集されていても原型と同じくらい、あるいはそれ以上に魅力的である曲がまれにあります。 『ああっ女神さまっ』のOPはそのまれな一つだと思うんですよね... 続きをみる

  • アジサイの花と秋の風情

     2016年六月のいっぴは、やけに涼しい日でした。あるいは涼しいを通り越していたかも知れません。ぼくには長袖が必要なくらい、肌寒かったです。  今日は、風は乾いているし、高空の雲は薄く棚引いているしで、何だか、初秋の雰囲気がしていました。  余談ですが、道端にコスモスが咲いていたんです。コスモスっ... 続きをみる

  • 焦りとの上手な付き合い方。

     少しばかり長いスパンの焦りが始まりました。  ぼくの中に焦りが呼んでもないのに居座り始めました。  どう対処すればいいでしょう? ぼくはこの厚かましい居候「焦りくん」が非常に苦手なのです。  焦りがあると冷静さを失います。柔軟さがなくなります。ぎこちなくなります。不安になります。  急かされるこ... 続きをみる

  • おしゃれかつソウルフルなおすすめの歌

     Youtubeは日課です。毎日アクセスしています。  アクセスして何をしているのかと言うと、なんてことはありません。高評価しお気に入りに加えた動画を見直すのです。  しかし、アニソンを外国人のアーティストが歌うというのは、あるいは、アニソンが洋楽であるというのは、なかなか珍しく思われるものです。... 続きをみる

  • 宿なしの不幸。寄り添えば幸(さち)。

     何気ない、極くありふれた日常でも、それは何気なくはないんだぞぉ、と心が何となく戒め注意してくるような日。そんな日には、罪悪感に苛まれます。  ぼくにとっては今日が、その日なのでした。幸せではなく、どちらかと言えば不幸せな感じを抱く一日だったように、日付けが変わった今は思い返されます。  やらなけ... 続きをみる

  • スインギング・ハート

     今日わたしの心は大きく分けて三つの感情を旅しました。  一つは悦びです。  駅へ行く前にブックオフに立ち寄り、そこで昨日今日の短期間に急に欲しくなりだしたCDアルバムをウキウキ気分で買いました。 ああっ女神さまっ Original Sound Track-1(初回限定盤) ジェネオン エンタテイ... 続きをみる

  • 回顧録における遭遇(であい)

     フィクションを読んでその中に出てくる魅力的な人物に感情移入し、それが高じて強い共感をそのキャラクターに対し抱いてしまうことは珍しくない。  これはあるいはそれに似た経験なのかも知れない。  すなわちぼくはある回顧録を読んでいて、著者が思い起こし描いている人物に常軌を逸した共感を持ってしまったので... 続きをみる

  • ライバルのあの子が流星に見えても……?

     タイトルは或るアニソンの歌詞の一部なのですが、聞き違いでした。   正解は以下にあります。 Shirobako Opening / OP 2 FULL (TREASURE BOX - Masami Okui)  誤りは「流星」で、正しくは「優勢」なんですね。  たしかにいくら歌詞とはいえ、ひとが... 続きをみる

  • ボーカロイドについての所感(Amazonレビューの写し)

    『異端レビュー』 「胸中に感じることがあり、どこに書けばいいのか散々迷ってようやく、ここに決めました。  先にお断りしておくと、これは商品へのレビューではありません。(悪しからず)  これは、初音ミクをはじめとしたその他の、現在ネットにおいて特に隆盛を極めているボーカロイド全般についてのかなり個人... 続きをみる

  • 音楽室に潜む霊

    『学校の怪談』を見て疑問に思ったことがあるのですが、それは同系統のアニメ『地獄先生ぬ~べ~』を見ていた時にもありました。  すなわち、どうして音楽室の肖像画の偉人って悪霊にされているの、という疑問です。  二つの違うアニメの、同じモチーフの話をそれぞれ見比べて、これはとばっちりなんじゃないかという... 続きをみる

  • 良書との出合、他書との決別。

     今日もいい天気でした。がしかし、若干昨日より蒸し暑い。  唐突ですが、今日および昨日目にした花の名前をメモに挙げると、 ・キショウブ ・ゼニアオイ ・ツツジ ・アヤメ  と、だいたいこんな感じ。  ほとんどメジャーな花ですね。いやもっと他にも咲いてただろうという突っ込みがあるでしょうが、今思い出... 続きをみる

  • 聴けば"ウルワシ"あのナンバー

     今日はいい天気でしたね。外で好きな歌を聴いて歩いていたら、何か気持ちがうずうずして、ブログ書きてぇ、って急に思って、筆を執りました。  まぁ今は、"ブログ書きてぇ"って気持ちよりは、"旅に行きてぇ"って気持ちの方が強いんですがね。もし旅に行くなら海がいいですね、海が。やっぱり。  ところで、けっ... 続きをみる

  • 酒と夢と永遠の青春と

     「いい天気」という言葉が口をついて飛び出してくるような、そんなすこぶるな好天気でしたね、今日は。ぎらぎらと眩しい太陽、ぬくもりを孕んだ初夏の風、すっきり冴えた青空、三拍子そろってました。  今日は学校で見かけしみじみとしたものがあります。  それはいわゆる、量産型女子大生というやつですね。みいん... 続きをみる

  • "Vocaloextra"へのAmazonレビューの写し

    『おもむきさまざま』 「二十近い曲数の入ったたっぷりボリューム感のあるアルバム。  数が多いのみならず各曲クリエーターが違うため、それぞれのおもむきは千差万別。  曲によっては気鋭ながら荒削りな部分もあるため、気に入る曲、いまいちな曲、おのおのあると思う。    しかし輝かしく光る原石的作品が多い... 続きをみる

  • 悲恋

     悲劇をみました。  ロミジュリみたいな話です。ただぼくはシェークスピアの原作は恥ずかしながら未見です。  でも、くだんの悲劇はそういった類の話なんです。二人の男女が相思相愛なのにけっきょく結ばれないという、因果な終幕に閉じられる。  視聴者は恐らく、ハッピーエンドを期待していた、のかも知れません... 続きをみる

  • "オアシス幻"ってどう読むんだろう?

     今日は非常によい天気でした。特に夕陽が明るく風が涼しい夕方の風情は最高でした。暮れることが惜しまれるような、そんな日でしたね。みなさんはどうでしょうか。  最近気温が高まってきたせいか、あちこちで空調が使われだすようになりましたね。いや涼しくて結構なことなんです。  ところが、鼻がそれになかなか... 続きをみる

  • 迷演説、聴衆に届かず

     今日演説をしました。演説という呼び方はかたっくるしい感じがしますし、どちらかというとスピーチの方がいいですね。はい、スピーチをしました。  登壇し、まず名前、それからまくらばなし、本題、締め、という順でしゃべりました。  一通りすまし降壇、そして落胆。  いやぁ、失態を演じましたね、とほほ。  ... 続きをみる

  • 夏目漱石著『坊っちゃん』ブクログレビュー

    坊っちゃん 著者 : 夏目漱石 発売日 : 2012-09-27 ブクログでレビューを見る»  軽い気持ちですらすら読めた。  流麗無礙なその文章は同人の作『こころ』とはかなり印象が違う。  この物語には何か明確なコンセプトがあるのか、と聞かれたらよく分からない。  学校という狭い世界のこと、豪胆... 続きをみる

  • 『エマ』を見始めての所感。

    『英國戀物語エマ』DVD BOX(初回限定生産) ポニーキャニオン 2010-06-25 DVD  『英國戀物語エマ』は、時代考証のスタッフが参与していて、けっこう本格的に当時の歴史状況に準じた堅実なラブロマンスのようです。  とりたてて心を掴むような衝撃はないものの、ぼんやりと続きを見たいなと思... 続きをみる

  • 『ヨコハマ買い出し紀行』(DVD)へのAmazonレビューの写し

    『胸ときめく癒し系アニメーション』 「この作品の感想を抒べるには、色んな言葉を持ってこなくてはならない。この作品の感想を抒べるには、わたしは余りにも言葉を知らなすぎる。だが、僭越だと分かっていても、感想を抒べないではいられない。そんな作品がこの『ヨコハマ買い出し紀行』。  この話で最も特記すべきは... 続きをみる

  • リルケ著『マルテの手記』ブクログレビュー

    マルテの手記 (岩波文庫) 著者 : リルケ 岩波書店 発売日 : 1973-01 ブクログでレビューを見る»  一週間くらいかけてようやく読了。  大詩人の小説なのにどうも没頭できず、ページをくる手がにぶかった。  本書中物語が占めるのは250ページくらいだろうが、その内すらすらと内容の入ってく... 続きをみる

  • 岡田麿里著『あの花』へのAmazonレビューの写し。

    『打ち上げ花火と童心のそら』 「アニメ『あの花』のノベライゼーション。著者は岡田麿里さん。  ノベル化するに当り、ことの順序や幾つかの場面のステージが改変されていたり、短いチャプターが挿入されていたりするものの、根幹はアニメとおんなじです。物語のコンセプトを含め、その出だしから終幕まで、遜色はまっ... 続きをみる

  • 『あの花』上巻読了

     何となく読むのが怖くてちょい読み状態だった『あの花』上巻ぜんぶ読み終えました。  句点の位置が"?"な時がたまにありましたが、著者がこなれてるらしく文章が滑らかで情報がすらすら入ってくるので、読み心地がよかったです。  いっつも本の感想はAmazonかブクログに書くのですが、今回は何となくブログ... 続きをみる

  • 悪日の夜空におぼろ月

     昨日ブログに書きたいなと思えることがあったのですが、その後にその気を萎えさせるような不運事があって結局書けずじまいだったので、今日それについて書きます。  昨日は胸がすくような晴天でした。気温もさして高くはなく、もうホントに快適な、健やかに外での時間を過ごせるような気候でした。  フラッと空気の... 続きをみる

  • 文法違反のイェロー・カード。

     ひさびさの更新。最近は書く価値のあるネタか書く意欲がありませんでした。  最近毎日のように文章表現の練習をしているのですが、なかなか上達しません。  ひらめきとして、自分の短所をなくすより長所を伸ばす方がやっぱりいいよね、という思いがあるので、長所の伸びしろに働きかけていってるのですが、「あれ、... 続きをみる

  • 高橋健二『若いゲーテ評伝』ブクログレビュー

    若いゲーテ―評伝 (1973年) 著者 : 高橋健二 河出書房新社 発売日 : 1973 ブクログでレビューを見る»  この本には、ゲーテの若い頃、その生誕からだいたい『ウェルテル』を擱筆するまでが、豊富な資料に基づいて記されている。  大詩人ゲーテのひととなりに興味関心があるので読んでみたのだが... 続きをみる

  • 等間隔のベンチ(習作)

     湖のすぐそばに等間隔に置かれた5台のベンチ。石製で新しくはなく、はげていたり欠けていたりしていて、造りはお粗末だ。しかし、座れぬほどではない。その間隔は10メーターほどで、まぁまぁ大きい。首を回して見てみたら、隣のベンチは開いた手のひらより小さい。  最初、誰もベンチには座っていなかった。その脇... 続きをみる

  • Galileo Galilei「青い栞」へのAmazonレビューの写し

    『朗らかに歌われる"心の揺らぎ"』 「初めて買ったGalileo GalileiのCDが、これ。   その切っ掛けは、『あの花』を見たこと。  だからわたしは、端から表題曲しか目当てにしていませんでした。  しかし、「青い栞」の他の、「SGP」と「スワン」を聴いてみると、どちらもなかなかどうしてい... 続きをみる

  • 春麗らか

     今日。  最近続いていたなまっちろい悪天候の日々が明け、ひさびさの晴天。  先ごろから咲きだした桜は爛漫の時を迎えたらしく、各枝にたくさんの花びらを応援団のポンポンのように豊かに付け、春らしい装いになっています。  中には、早くも散りはじめているものが・・・・・・  その姿は、桜吹雪のような絢爛... 続きをみる

  • 痛め付けられ、変容してしまった子供。

     二日連続で遊戯王GXの話を書きます。変わり映えしなくて恐縮ですが。  今日は数話続けて見ました。先般より健全なデュエルを行うことが出来ずにいた十代は、ついに心に、性格が歪むほどの深手を負います。  友達を救うことに懸命になる十代に、周りの仲間たちは、半ば呆れながら、半ば共感しながら、援助の手を貸... 続きをみる

  • 遊びから義務への変遷

     かれこれ一ヶ月以上に渡ってこつこつ見続けている遊戯王GX。  物語はとうとう後半へ突入。ネットで揶揄を込めて言われている「欝展開」に相応しく、後半の各話は薄闇に覆われているようで、顔がほころびる場面が少なく、陰鬱な気分になる時が多い。  初めに見た第一話から現在の第一三〇話くらいまでの移りゆきを... 続きをみる

  • ジッド『狭き門』ブクログレビュー

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  • 『あの花』サントラへのAmazonレビューの写し

    《楽曲それ自体が名作》  「テレビアニメ『あの花』のサウンドトラック。REMEDIOSが作曲。ディスク二枚組で曲数はたっぷりあります。  劇中の様々な場面を彩った曲の数々は、それ自体で独自の世界を成せるまでに丹念に作り込まれており、繰り返し聴いても飽きることがありません。  ですが、やはりこれは『... 続きをみる

  • ヘーベル『ドイツ炉辺ばなし集』ブクログレビュー

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  • 『あの花』のOPのこと

     『あの花』の二次創作をしたついでに、今日は、アニメ『あの花』のオープニングについて少しお話ししたいと思います。  ご覧になった方はお知りだと思いますが、『あの花』のオープニングソングは、ガリレオガリレイというバンドの「青い栞」という歌曲です。じゃっかんハスキーなボイスとゆるやかなメロディーの、聴... 続きをみる

  • 投稿報告

    以下のサイトで、『あの花』の二次創作を投稿しました。もしよければお読みください。お願いします。 https://novel.syosetu.org/81055/

  • 勇気を出して、お賽銭

     空はさわやかに晴れてるのに、地面はじめじめしてる。そんな中、ぼくは神社へお参りに。悪日ばかり続くのに困り果てて、開運を思い立ったのです。閑静な住宅街を通り抜け、小山の神社に到着。夕方でした。辺りはしんと静か。無人です。でも、社務所には女性(ひと)の姿が。また、静寂に時たま赤ん坊の愛らしい声が混じ... 続きをみる

  • 夕時雨のラメントーソ

     夕方の急な時雨、目を合わせたくない敵、そんな負のシンボルの幾つかにしょんぼりとさせられた今日。皆さんはいかがお過ごしでしたか?  最近ぼくは、暗い話ばっかりしている気がします。特に幸せを見つける努力もせず、ただ漫然と、無気力に憂鬱の中に浸っている、そんな薄幸きどりの少し痛々しい野郎に、現在のぼく... 続きをみる

  • 太宰治『人間失格』ブクログレビュー

    人間失格 著者 : 太宰治 発売日 : 2012-09-27 ブクログでレビューを見る»  言わずと知れた著者の代表作。全体はほとんど陰鬱な雰囲気に包まれている。主人公は変わり者の自覚があり、世間からはぐれて不良な脱落者となるが、何人かの恋人や、悪友、親戚を通じて、かろうじて一縷の関係を世間と保つ... 続きをみる

  • タイトルを付けることさえ

     何もしたくない日って、時々ありますよね。何もしたくない。何もうまく出来ないから、何もやりたくない。自分は出来損ないの人間で、どうせなら死んでしまいたいけど、その勇気はないし、かといってこうやって怠惰に無為に過ごしていたくもない。この、何とも言えない不快な、ぐずぐずした、停滞の感じ。亀も同じように... 続きをみる

  • 抹茶色フィールド

     昨日書くつもりだったものを今日書きます。少しばかり疲れてうたた寝してしまったので、昨日は書く時間がありませんでした。  ぼくはある自然公園へ行ってきました。森林のようなところです。あまり手入れがされてなく、ほとんど自然のままの、自然まかせの環境です。立つ木々は大体がぼろぼろで、好き勝手に伸び放題... 続きをみる

  • 風邪~(´Д`;)

     風邪気味になりました。洟(はな)が止まらないのです。ここ一年ぐらいぼくは風邪を引いてなかったのですが、この感じ、このずるずるとめどなく出る洟の感じは、久々に風邪を引いたかな、と思わせます。  何かショックです。風邪とはこれから当分無縁でいようと思っていたのに、また、こないだのブログでひきこもりが... 続きをみる

  • 家居(ひきこもり)

     春からちょっぴり新味ある生活に変わる(予定の)ぼく大学生は、現在の生活内容を考えてみるに、《ひきこもり》と言って差し支えない。  さっきネットでひきこもりあるあるを見ていた。その中にけっこう共感できるものが幾つかあって、嬉しいような、悲しいような、複雑な気持ちになった。まぁ、同じ感情を持っている... 続きをみる

  • (習作)《断想その壱『星空』》

     さっきベッドに入る前、カーテンを閉めようとした時、ふいに空を見てみたら、思いのほかたくさんの星が浮かんでいたから驚いた。  こんなにたくさんの星が見えることなんてあったかな、と疑問を持つくらい、夜空にはつぶらで明るい星が多く詰まっていた。  しばらくその光景を眺めていたかったが、明日の朝が早いの... 続きをみる

  • 舞い込んできた新しき手札

     今日も見ました遊戯王GX。  62話。いやー、この話視て涙が出そうになりました。(実際両目はうるうるしてたと思います。)  十代が闇のデュエルへのショック以来、またスランプに陥ったんです。ライバルに負けてね。そのライバルが、似たような個性の相手だったため、十代の気落ちはひとしおでした。本来十代に... 続きをみる

  • (習作)刺し殺しと同情の葛藤

    《書く前の心がけ》  出来るだけ単純に、プレーンに書こうと意識しようと思います。  テレビや漫画などのフィクションでいつか見たようなことが起こった。つまり、ぼくのよく利用する大通りに、通り魔が出現したのである。  通り魔は男で、彼はどこかの飲食店から持ち出してきたかのような、刀身の長い包丁を、捕ま... 続きをみる

  • みずうみの文(あや)

     おおむね晴れの今日。真冬の寒さが回復したようで、日中は陽光がよく差してさほど寒くありませんでしたが、朝夕は冷気が下りて、厚いコートが必要でした。  ぼくにとっては相変わらず冴えない、憂鬱な一日。いつもなら人と少しでも話せばそんな気分はすぐに和らぐのですが、今日はなぜか和らぎませんでした。もしかす... 続きをみる

  • (習作)『恋していたあの50センチ』

     距離はいつも50センチメートルだった。ぼくの昔の彼女、しーちゃんとのあいだに空いた、いつもの距離は、そう、50センチ。  もう別れてしまったけど、今でもよく当時のことは覚えている。ぼくが彼女と付き合っていた、およそ二十年前の、まだ高校生だった頃のあの日々。なんてったって、それがぼくにとって唯一の... 続きをみる

  • プラス思考の切れない包丁

     自分の技術が冴えないと落ち込む時間が続いています。  自分への信頼が弱くなっているようです。まったく、苦しい時間です。  でも、プラス思考するようにしています。のんきに、無反省に、気ままに。  今のぼくは壁の前で行き詰まっている状態ですが、それはつまり、その向こうに新たな境地があってぼくはその前... 続きをみる

  • 雨のレガート

     今日はぼくのところは一日中雨でした。みなさんのところはいかがでしたか?  季節の変わり目って感じのする雨でしたね。最近は雨だったり曇りだったり、暖かかったり寒かったりと、気候の変動がけっこう激しいですが、これは、春の到来のきざしなのかも知れませんね。  この頃ブログ書いてませんでしたね。まぁ、そ... 続きをみる

  • ボクシングの日

     電子辞書で調べものをしている時に見つけた、"Boxing Day"  これは、大勢の人が老若男女入り混じって殴る蹴るの激戦をする、のではなしに、どうやら、イギリスなどでのお祝いの日らしく、当日は、商店でバーゲンセールが行われるそうです。  ですが、それは現在はそうであるという話であって、昔は、使... 続きをみる

  • 『あの花』(Blu-ray BOX)へのAmazonレビューの写し

    『めんまとの邂逅』 「長いタイトルを短く縮めて「あの花」と呼ばれるこの作品。  見終えた人は恐らく、哀愁の味わい濃い感傷的な気分になるのではないでしょうか?(わたしは実際そうなりました。)  わけてもポケモンの金銀を発売当時に遊び、再放送のフランダースの犬とキッズ・ウォーを見、その主題歌”Secr... 続きをみる

  • 『プラネテス』への回想と自殺について

     プラネテスは、先日見終えたばかりの作品で、そのプロットや作画、音楽の思い出は未だほかほかなままですが、いやぁ、実に佳い印象をくれるものでした。  作品はできる限り物理に従って作られたらしく、たしかにそれ相応に、ディテールがすごくリアルで、見ている自分も心なしか宇宙の感じを、ほのかにではあれ、味わ... 続きをみる

  • カイバーマンの激励

     こないだ観た遊戯王GXの、カイバーマンが出てくる話。  これがものすごく、今になってぼくの心を打ちます。(気持ちの昂ぶりを感じます。)  どんな小説にも引けを取らない、魂の強いメッセージが、この話に込められている気がします。(わけてもカイバーマンのセリフにね。)  それは、デュエルが楽しいもので... 続きをみる

  • 猫のお地蔵さんに遭う?

     今日は日曜日、というわけで少し暖かい中、休日を楽しむ多くの人々に混じって外出。まぁ、とりたてて休日らしい何かをしてはいないんですがね。  ぼくは水辺をぶらついてたんですが、そこで野良猫を見つけたんです。  最初は、「わー猫だー」といった感じで、特に珍しがることなく、通り過ぎたんですが、帰ろうとし... 続きをみる

  • 遅れてくる着想

     相変わらず遊戯王TF6をプレイしています。  ・・・しかし少々プレイし過ぎて最近目疲れがひどい(;´Д`)。  ところで、創作の話ですが、創作には着想が必須ですよね。しかし、その着想、つまりアイデアって、なかなか自分の望むようなタイミングで来てくれないですよね。ぼくの場合往々にしてアイデアは遅れ... 続きをみる

  • Don't tease me please ?

     創作している時の最大の敵、みなさんにとっては何でしょうか?  創作中、心なしか、自分の作ろうとしているものに、形而上にある架空の完成品に急かされているというか、焦らされているような気分になります。  それって、創作にさいしては不健全な、悩ましきもんですよね・・・。  ぼくの今打ち倒すべき敵はそれ... 続きをみる

  • 遊戯王TF6をDL

     今日、衝動的にpsvitaで、遊戯王TF6をダウンロードしました。  ぼくは、遊戯王は、ぎりぎりgx世代なので、その次の5dsで登場した斬新システムのシンクロについてはあんまり知らないです。  なので、勉強しつつプレイ。  楽し~。時間を忘れる。  ただ、敵が少し強いかな・・。  では!

  • (習作)暗いお話

     ぼくが実の家、すなわち親の膝下を離れてから、かれこれ一ヶ月経つ。  それは、一人暮らしを始めるのではなく――何か他の、大人っぽい、恥ずかしい思いをせずに済むような言い方があれば良いのだが――家出である。  ぼくの年齢が十代の半ば、ないしは後半であればまだ、家出しても、それは若気の至りとか、青春の... 続きをみる

  • (習作)ワンダー・アラウンド・テール~かれらがめぐるもののこと~

     或る大きな球体、ボールやメロンのようにまんまるで親しみやすく、それでいてどこか神秘的な縁遠さのある、その周りの道を、ぼくは随分長い時間さまよっている。  道は複雑に入り組んでいて、一本の道は何本もの似たような枝道に分岐し、また、道と道の間は青々と茂る木々に遮られて遠くを見渡すことが出来ず、その様... 続きをみる