リルケ著『マルテの手記』ブクログレビュー
岩波書店
発売日 : 1973-01
一週間くらいかけてようやく読了。
大詩人の小説なのにどうも没頭できず、ページをくる手がにぶかった。
本書中物語が占めるのは250ページくらいだろうが、その内すらすらと内容の入ってくるのは20ページもなかったかと思う。
恐らくそれは、この小説の内容がわたしにとって近しいものじゃなく、リルケの(普遍性に欠ける)個人的事情の昇華のように思われたのが原因と考える。単にわたしとこの小説を書いたリルケとの距離が大きすぎたせいで合わなかっただけなのだ。
でも、再読に挑戦する気は、読了直後の今はない。