眠った村と壊れた橋。

レビュー多。

その女の子は、哀れに怯え

今日は朝歯医者に歯石の掃除をして貰いに行ってきました。スケーリングっていうやつですね。


特に何もなく終わりました。虫歯のチェックもされましたが、なかった様子。ホッ(´▽`) 。ただし歯茎の腫れはあるみたい。まぁ、実害はないので大きな問題ではないです。


歯医者の後、バイクでツーリングに行きました。大体ぶっ続けで四時間ぐらい走ったかと思います。通気性の悪いライディングジャケットとパンツを身に付けていたので汗だくで蒸れてコンディションはよくなかったです。お尻は痛くなるしで、ほとんど苦行でした。お風呂に入れるところを道中探し回ったのですが、けっきょく見つかることはありませんでした。ナビとして使えるスマホは電池切れ。不運だったですね。


さて、ツーリングより家に帰ってきた後、汗臭いライジャケとパンツを脱ぎ、ラフな服装に着替え、予約していた大型二輪の教習のために教習所に行ったのですが、その途上、教習所の近くの、住宅街の道、それもずいぶんと細い道で、わたしはバイクでゆっくりと徐行気味に走っていたのですが、前より対向車がやってきました。狭い道路です。お互いに譲り合い。キープレフト。わたしはバイクを左に傾け、住宅と道路の境目ギリギリを走りました。離合は難なく終わりました。しかし、トラブルがありました。


というのは、ある一軒の住宅の前の、ガレージで、女の子、たぶん、小学生くらいの、十を少し超えたくらいの女の子が、キックボードに乗っていました。その、キックボードの女の子も、わたしと同様、住宅と道路の境目にほとんど接する距離にいたのです。わたしは道路側に、そして女の子は住宅側に。お互いの距離はほとんど離れていませんでした。夜でしたが、わたしはびっくりし、そして女の子も、思うにわたしより以上に、肝を冷やしたでしょう。


バイクを教習所の駐輪場に停め、いくぶん恐る恐る女の子のいたところへ、ヘルメットを脱いで向かうと、女の子は、住宅のガレージにおり、わたしと目が合いました。


ペコッと、その時女の子は頭を下げ、「ごめんなさい」と謝りました。
その顔は、暗い、渋い顔で、何かいけないことをしでかしてしまったことを詫びようとする色に染まっていました。
わたしは「びっくりした? ごめんね」、と簡易に、謝り返しました。


そうして一件落着とあいなりました。


ですが、わたしの胸にはすっきりしないものが、今もなお残っています。
悪いことをしてしまったという罪悪感と反省の念が、不快な眼差しをしてわたしの目前に立っています。
やれやれ、わたしに罪過は恐らくないだろうが、嫌な出来事だ。
乗り物に乗る者が、かよわい存在である歩行者を脅かしたのだ。女の子はキックボードで遊んでいたが、遊んでいただけであり、歩行者であることに変わりはない。


子供の遊びというのは、大変貴いものだという風に、わたしは考えている。子供にとって遊びは、ただの気晴らしであるばかりでなく、時間潰しでもあり、また、頭と体の両方をフルに用いることで、学びにもなる。何より、楽しい遊びというのは、後の思い出となって、加齢して不自由になった未来に、束の間の癒しをくれる。


そんな貴い遊びの時間に、わたしは干渉し、中断させ、そしてそうすることでまだ無垢な女の子をおびやかしてしまったのだ。


彼女はまた、同じように、あの場所で、キックボードに乗って遊ぶだろうか? 


今日のことがちょっとしたトラウマになって、やめてしまう、というようなことがなければいい。


わたしは彼女を脅かすつもりなど露もなかった。悪いことをしてしまった償いは、簡単にではあれした。だが、わだかまりは今も胸の中で縺れて、ほどけていない。


繰り返し、詫びよう。


本当に、ごめんなさい。

×

非ログインユーザーとして返信する