悲恋
悲劇をみました。
ロミジュリみたいな話です。ただぼくはシェークスピアの原作は恥ずかしながら未見です。
でも、くだんの悲劇はそういった類の話なんです。二人の男女が相思相愛なのにけっきょく結ばれないという、因果な終幕に閉じられる。
視聴者は恐らく、ハッピーエンドを期待していた、のかも知れません。
中には迷っていた方がいたのかも知れません。この話が最終的に幸福に終わるのか不幸に終わるのかの狭間で。
しかし、作品の主人公の人物設定を考慮すれば、バッドエンドはあんまりにも主人公に対し手厳しすぎると思われるため、予想されはしなかったでしょう。
なのに作品は、それを裏切っての、バッドエンドでした。
そこで作品は終了です。
余韻に浸る視聴者の内には救われなかった"恨"が残っているに違いありません。
ただ、それが作品の悪評のゆえんとなるかと言えば、案外そうでもないというのが物語の複雑なところです。
現実を教えたかったのかも知れませんね。この悲劇は。
でも、フィクションくらいはハッピーエンドでも、という気持ちは多くの大人が思っていることでしょう。
その期待、希望をあえて裏切っての残酷なシナリオに、どういう作者の意図があるのか、かなり気になるところです。
我々はハッピーエンドを迎えたいですね。
じゃ。