眠った村と壊れた橋。

レビュー多。

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  • 宿なしの不幸。寄り添えば幸(さち)。

     何気ない、極くありふれた日常でも、それは何気なくはないんだぞぉ、と心が何となく戒め注意してくるような日。そんな日には、罪悪感に苛まれます。  ぼくにとっては今日が、その日なのでした。幸せではなく、どちらかと言えば不幸せな感じを抱く一日だったように、日付けが変わった今は思い返されます。  やらなけ... 続きをみる

  • 等間隔のベンチ(習作)

     湖のすぐそばに等間隔に置かれた5台のベンチ。石製で新しくはなく、はげていたり欠けていたりしていて、造りはお粗末だ。しかし、座れぬほどではない。その間隔は10メーターほどで、まぁまぁ大きい。首を回して見てみたら、隣のベンチは開いた手のひらより小さい。  最初、誰もベンチには座っていなかった。その脇... 続きをみる

  • (習作)『恋していたあの50センチ』

     距離はいつも50センチメートルだった。ぼくの昔の彼女、しーちゃんとのあいだに空いた、いつもの距離は、そう、50センチ。  もう別れてしまったけど、今でもよく当時のことは覚えている。ぼくが彼女と付き合っていた、およそ二十年前の、まだ高校生だった頃のあの日々。なんてったって、それがぼくにとって唯一の... 続きをみる