眠った村と壊れた橋。

レビュー多。

高橋健二『若いゲーテ評伝』ブクログレビュー


若いゲーテ―評伝 (1973年)
著者 : 高橋健二
河出書房新社
発売日 : 1973
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 この本には、ゲーテの若い頃、その生誕からだいたい『ウェルテル』を擱筆するまでが、豊富な資料に基づいて記されている。
 大詩人ゲーテのひととなりに興味関心があるので読んでみたのだが、やはり若いゲーテの個人的な情報に終始するため、幾らか冗漫な部分があることは否めない。
 だが、彼の妹への信頼や、ちぐはぐなのに堅固な師弟関係など、尊重すべきエピソードがたくさんあり、ゲーテを知るための資料としてこの本は大いに価値があると思われる。
 ぜひご一読を!
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