『あの花』のOPのこと
『あの花』の二次創作をしたついでに、今日は、アニメ『あの花』のオープニングについて少しお話ししたいと思います。
ご覧になった方はお知りだと思いますが、『あの花』のオープニングソングは、ガリレオガリレイというバンドの「青い栞」という歌曲です。じゃっかんハスキーなボイスとゆるやかなメロディーの、聴き心地のよい名曲ですよね。しかし、今日する話は「青い栞」についてではありません。
思い起こしていただきたいのは、そのムービーです。主要キャラクター六人が並び立つところから始まるあれですね。
この中に仕込まれたしかけについて、ぼくはこれからお話ししたいのです。もしかするとその話は既出かも知れませんがね。
オープニングムービーの中で、彼らがそれぞれ個別に、自分たちの幼い分身が駆け回る姿を見ます。(ゆきあつはめんま一人の姿だけでしたが。) 注目していただきたいのは、その見方なのです。一人だけ、自分たちの幼い頃の姿を違う見方で見ているキャラがいます。そこにスタッフの工夫があるような気がするのです。
つまり、じんたんだけが、見方が違うのです。彼の他の、めんま、あなる、ぽっぽ、ゆきあつ、つるこは、自分たちの分身を、振り返って見ています。ですが、じんたんだけは、それを目の前に見ています。
どうして、こんな違いがあるのでしょうか?
それは恐らく、じんたんとその旧友との間にある、過去に対する態度の差異をあらわすためだと思います。
じんたんだけが過去を真正面から見つめて、他のみんなは、不意にそれを目に留めます。偶然のように。
故意につけ気まぐれにつけ、この工夫を通して訴えられている、その中に込められたメッセージとは、これは多分、ネタバレに含まれるので割愛します。
でも、一つ言えることは、『あの花』を通してスタッフが伝えたいと思ったメッセージを、オープニングにこらされたこの工夫が裏書きしているということです。つまり、振り返ることの大切さ、ですね。
この話、YouTubeのコメント欄でもしたかったのですが、どうもコメントとしては似つかわしくなかったので、今日ブログに書く機会を得られて嬉しいです。
まだご覧になっていない方は、ぜひ、『あの花』、見てみてください。たしか、数年前のこの季節に放映されていたかと思いますので、見始める機会としては適当かと思います。差し出がましいようですが、おすすめさせていただきたいです(^^)。
では( ̄^ ̄)ゞ